Tシャツ作成システム比較
Tシャツをはじめとした生地プリントのシステム比較ページです。
生地を使った製品作成には様々な機械、方法があり、加工生地や手持ちの機械にあわせてそろえることになります。
簡単に下記に比較表と特徴を用意しましたので、参考にしてください。
なお、どのシステムにも熱転写のプレス機が必要です。

プロッターでカットしたアイロンプリントシート(熱転写ラバー)を、熱プレス機で加工することにより、熱で溶ける糊が対象物との接触面で溶け定着します。
導入に必要な機械が全体的に安いため導入しやすく、シートも1Mから購入できるため、生産コストも少額で進めることができるおすすめの方法です。小ロットの対応にシルク印刷業者が導入することがよくあります。

溶剤用プリンタで印刷した後に、プロッターでカットしたアイロンプリントシートを加工する方法です。
仕組みはカットタイプと同じく、加工面にホットメルトの糊がついています。
機械(溶剤用プリンタ)が高いため導入コストがかかりますが、フルカラーで印刷できる面で自由度が高くなります。

昇華転写は生地を染める形をとるため、Tシャツに違和感なく加工が可能です。
ただし、加工素材がポリエステルに限られるため、制限がかかる欠点がありますが、近年ポリエステルの素材の多様性があるため、様々な商品やサービスに使われています。

トナー用のシートを使った転写方式で、アイロンプリントのプリントタイプのシートと同じような仕上がりです。
導入にあたり、溶剤プリンタに比べ、プリンタコストが安い点と、写真にあるような細かいカットが簡単にできることが特徴です。
項目 | ラバーシート (カッティング用) |
溶剤用熱転写ラバー (プリント用) |
昇華転写 | トナー転写 |
---|---|---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
プリンタ | 不要 | 溶剤プリンタ![]() |
昇華プリンタ![]() |
レーザープリンタ![]() |
必要な 機械 |
プロッター![]() |
プロッター![]() |
なし | なし |
対象生地 | ![]() 生地全般 |
![]() 生地全般 |
![]() ポリエステルのみ |
![]() 生地全般 |
対象 素材色 |
![]() 全色 |
![]() 全色 |
![]() 白または淡い色
|
![]() 全色 |
作業工程 |
![]() カット
カス取り プレス |
![]() プリント
カット カス取り プレス |
![]() プリント
プレス |
![]() プリント
プレス圧着 プレス |
導入 コスト |
![]() 20万程度 |
![]() 150万程度 |
![]() ![]() 10万〜600万以上 |
![]() 50万〜 |
仕上がり厚み | ![]() 薄い |
![]() 薄い |
![]() 生地のみ |
![]() 薄い |
印刷 サイズ |
![]() 500〜600mm幅まで |
![]() 500〜600mm幅まで |
![]() 1600mm幅まで |
![]() A3まで |
長所 | 導入コストが非常に安価 シートの種類が豊富 様々な生地に対応 金銀など特殊なシート 長期で色が安定 耐久性が高い |
フルカラープリント シートの種類が豊富 耐久性、耐候性が高い 様々な生地に対応 |
導入コストが安価 発色が綺麗 自然な風合い 生地から作成可能 多様な商品が作成可能 |
導入が比較的安価 フルカラー カス取りが簡単 |
短所 | フルカラー不可 カス取りがやや手間 |
機械の導入コストが高い カス取りがやや手間 |
ポリエステルなどの生地限定 大きなシステムが高い |
消耗品が高い サイズがA3まで |
用途 |
既製品への加工が主なターゲット製品 無地品への加工がメインとなります。 |
既製品への加工や縫製を加えた加工 |
※基本的にはアイロンプリントシートと同じ。 | |
対象 消耗品 |
Siserラバー(単色) | Siserラバー(プリント用) | 転写紙 昇華用インク |
転写シート トナー |
対象機械システム | カッティングプロッタ | 溶剤用プリンタ | 昇華プリンタ | TexStylusC835 |